過熱蒸気について

過熱蒸気とは、水を沸騰させ発生した飽和蒸気を、さらに加熱した高温の蒸気のことです。

過熱蒸気は飽和蒸気や熱風と比較して以下のような特徴を持つことから、洗浄、除菌、乾燥等が必要となる用途において、食品業界、医療業界等、様々な分野で注目を集めています。

過熱蒸気の4つの特長

常圧で高温化が可能です。

圧力を高くすること無く高温化するため、配管等も簡易なもので良く、圧力容器やボイラー規格に関係なく高温化が可能です。

伝熱性が極めて高い

加熱した空気と比較して、過熱蒸気は単位体積当たりの熱容量が大きく、非常に高い熱伝導性を持ちます。

乾燥力が非常に強い

過熱蒸気は熱伝導性が非常に高い気体であるため、熱風での乾燥と比較して非常に強い乾燥能力を持ちます。

低酸素状態

過熱蒸気は水の分子しか存在しない低酸素状態の気体であるため、被過熱物が酸化せず、また火災や爆発の危険も低いものとなります。

このページの先頭へ